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山田さんは宮城大学の大学院でスーパーVMDを研究されていて論文も発表している、スーパーマーケットVMDのスペシャリスト。売場塾第28期の卒業生で、VMDインストラクターでもある。
山田さんは、実際のスーパーを舞台にした実験で、カラーライジングやPOPの比較実験を行い、売上効果を実証。買い物客としてのリアルな観察眼を通した、効果的な販促手法を講演いただいた。
興味をそそられたのは、トーカーの比較実験。トーカーとは、ワゴン棚のPOSレールにセットする色のついた帯のことだが、この使い方によって売場の売上がかなり違うのである。
POSレールはふつうプライスカードがつく。プライスカードの上に置かれた商品の商品案内をするためだ。POSレールにトーカーという帯をつけると、POSレール自体に色がつき、商品パッケージの色とも相まって、売場に色の一体をもたらす。
そのPOSレールとプライスカードのカラーコントロール具合によって売場が魅力的に見えて、お客様が売場に立ち寄ってくれるという。
実験売場は、ドレッシング、お酒、オリーブオイル、みそなど普段からよく使う食品売場だったのもよかった。
しかも、POP取り付け前後の売上個数比較のグラフを用いて解説してくれたので、とてもわかりやすかった。グラフも棒グラフや円グラフ、折れ線グラフなど多彩。
比較実験では、予期せぬ因子のおかげで「どうしてこんな結果」になるのか不思議な事象もあったが、それをそのままにせず、その要因を突き止めて理論的に結論を導き出したレクチャーは、さすが大学院VMD研究者だと思った。
これほど、起承転結が明快なセミナーはなかっただろう。超満員の会場から、拍手がなかなか鳴りやまなかった。
ありがとうございました!!山田さん。
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