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月刊VMDムック

月刊VMDブログ「売場づくりの知恵広場」が本になりました

1.書籍概要

●タイトル/ディスプレイが深く学べる12か月「商空間ディスプレイ教本」
・株式会社オーバルリンク 代表取締役 深沢泰秀
・定価: 2,500円(税別・送料別)
・サイズ: A4版
・体裁: 77ページ・フルカラー
・出版社: 株式会社オーバルリンク

●詳細・購入はこちら
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この本は、月刊VMDムックとして販売開始しました。
この本のキャッチは、「ディスプレイが深く学べる12カ月」
毎月コツコツ実践してディスプレイのセンスを磨く本です。
研修用テキストとして、VMD担当や販売スタッフの勉強本として活用できます。
購入は1冊からOKです。

2.当ブログが書籍に昇華した理由

VMDの本

「売場づくりの知恵広場」はかれこれ18年書いてきました。
古い「売場づくりの知恵広場」はライブドアさんにて2016年まで書いていました。

2017年に始まった新しいこのブログサイトは、ふんだんに写真やチャートを足り入れているのが特徴。
アメリカの店舗視察の写真もたくさん取り入れています。
ブログを書くきっかけは売場塾の授業で話したりなかったうっぷんを放出することでした。(笑)
文章にすることによって、VMD理論を整理し、売場づくりのノウハウやハウツーを明快な言葉として開発することに力を注いできました。
ディスプレイ制作の細かいテクニックも多数生み出しました。

その代表的な新テクニックをワークショップ形式で一昨年から毎月披露することにしたのが、センスアップセミナーです。

●オンライン「センスアップセミナー」

このセミナーは、毎月テーマを変えて12か月で完結するようになっています。

1月 VMDとは
2月 VP,PP,IP
3月 ディスプレイ構成1
4月 ディスプレイ構成2
5月 ディスプレイ構成3
6月 ディスプレイ構成4
7月 ライザー
8月 プロップス活用体系
9月 陳列
10月 展示
11月 カラー
12月 POP活用体系

この月例セミナーのテキスト本として活用しているのが月刊VMDという、ブログをテキスト化した雑誌です。
つまり、「商空間ディスプレイ教本」は、1月~12月分の月刊VMD原稿をひとつにまとめ、加筆修正して初心者にもわかりやすくし、アメリカ視察のコラムも設けて本にした、というものです。

ディスプレイのレッスン本としてわかりやすく、ディスプレイ研修やVMD研修のテキストとして使用できます。
売場塾の生徒にも副読本としておススメしています。
売場塾のレクチャーで言い足りないことをブログにし、テキストにしたのがこれなので、正真正銘の副読本!ですね。

3.研修会社のテキストやスタッフの勉強本としても利用可能

ディスプレイの本

皆さんがVMDの講師だったら、ぜひこの本を研修テキストとして利用下さい。
購入部数により割引サービスがあります。
いろいろな売場の写真やチャート図が毎ページ入っているので、すべての業種・業態・取扱商品のお店に適合します。
販売スタッフ研修や店長研修にうってつけです。

100冊以上購入の場合は、広告枠をいれることができるので、自社の宣伝や従業員のベルティとしても使えます。
30冊から段階的に割引価格が適用されます。
詳しい料金・広告サイズは、資料請求をしてください。

●「商空間ディスプレイ教本」資料請求

4.注意 ブログの中身すべては書籍化していません

最後に注意です。
このブログが元となってできた本と言いましたが、ブログすべてを網羅しているわけではありませんので、ご注意ください。
前述のごとく、ブログを一部抜粋し加筆修正した本となっています。

それでは皆さん、月刊VMDムック「商空間ディスプレイ教本」と当ブログをよろしくお願いします。

(vmd-i協会事務局)

専門性を高めるためには、VMD用語を使おう

業界には、さまざまな専門用語が飛び交います。
マーケティング用語や広告用語などから、医学用語、法律用語、金融用語などの専門分野に至るまでさまざまです。

趣味の分野でも、ワインやフランス料理、ルアーフィッシングや園芸まで多種多様に専門用語は使われています。

専門用語の利点は、グループ内で正確に短時間で意思の疎通がしやすいということが上げられます。

医療ドラマの手術シーンで医師が何か難しいことを言っていますが、視聴者にとっては意味が分からなくても、手術スタッフたちには正確に意味が伝わっています。
専門用語はその道に傾倒している人たち、つまりプロにはとても便利なコミュニケーションツールになっているのです。

ただし、プロはグループ外の第三者に何かを伝えるときは、用語をかみ砕いて伝えなくてはいけません。
例えば、患者の家族に術後を伝えるにしても、用語をそのまま用いてはチンプンカンプンです。
そこで、誰でもわかる優しい言葉に訳して伝えるという作業が入ります。
グループとは、ここでは医療チームを指しますが、それが社内、部内、業界内、学校内というように、立ち位置は変わります。

あなたが1時間VMDセミナーをするとします。
それが一般初心者向けセミナーの場合は、なるべくVMD用語は優しい言葉に置き換えた方がよいです。
用語使用は最小限にしないと、それを解説するのに時間がかかるからです。

売場塾のように継続的に授業を受ける場合や、社内にVMDチームをつくりプロを育てていく場合は、
用語を使っていった方が、早く正確に業務をこなすことができ、グループもプロ化します。

現場コンサルの場合も同様で、店舗スタッフがVMDを知らない場合は、優しい言葉に置き換えます。
ただし、店舗スタッフをプロ化していく場合は、徐々に用語使用頻度を上げていきます。

さて、この正月三が日私はフランス料理の本を読んでいますが、けっこうフランス料理用語、難しいです。
例えば、「下ごしらえした後、フォン・ブランで煮出し、バターでモンテする」ってなんだかわかりますか?

(vmd-i協会事務局)

サービス店舗にもVMDを教えていきましょう

ショッピングセンター、ショッピングモールに関しての基本知識をまずはお教えしましょう。
ここ数年で勢いがあるテナント種目は、食品、飲食、サービスです。
特にサービスの比率が高く、出店数から退店数を引いた店舗数は500~600テナント数で、種目中では断トツです。
サービス店舗と言うのは、物販ではなくサービスを売り物にしている店舗のことです。
クリーニング、カフェ・レストラン、エステ、マッサージ、ヘアサロンなどです。
一方、ファッションは-800~-1000テナント数で、激減しているといっていいでしょう。
それほどファッションに勢いがなくなっています。

さて、もともとVMDはファッション中心になっていたのですが、以上のことからサービスに対応できるVMD理論に移行する必要があります。
VMDインストラクターは、SCに出向いてVMDセミナーを開くことが多いのですが、200あるSCでもすべてのテナントが出席しているわけではありません。
出席者はアパレル、食品、雑貨などの物販の方中心です。
テナントの半分近くを占めるサービス店舗の方にもぜひVMDセミナーに参加してほしいです。
なぜなら当VMDインストラクター協会のVMD理論は、サービ業にも十分使える理論だからです。

サービス店舗のVMDとはなにか?
特徴として、サービス店舗は、サービスを売っていますので、店内にあまりなく、エステのメニューサービスとか、マッサージの料金表とか、写真の仕上がりプリントとか、ポスター等POPとかが、ビジュアル物になります。
また商品を陳列することはできないので、イメージ展示をしなければいけません。例えば、レストランならテーブルに食品サンプルと食器を展示するとか、旅行代理店ならハワイのビーチサイドの雰囲気の展示をつくるとか・・・になります。

このように、空気を売っているようなサービス店舗に対して、通常の物販店舗のVMDをそのまま教授しても、あまり役には立ちません。
モノはないりので当然です。サービス店舗に即したVMDを教えなければいけないです。
それはどんなVMDでしょうか、ズバリお教えします。

  • MDカレンダーとそれに付随した展示ローテーション
  • 展示のテーマと演出方法
  • POPの種類とコンテンツのつくり方
  • 販促ツールの企画とつくり方
  • 体験プロモーションの企画方法

各々をもう少し深堀してみます。

・MDカレンダーとそれに付随した展示ローテーション

サービス店舗は、季節や社会行事の変化によって、通年サービスを強調しなければいけません。
カフェだったら、いつものコーヒーを宣伝してもしょうがありません。春夏秋冬とは打ち出し方を変えるべきですし、オフィス、アウトドア、ホームというようなオケージョンをベースにして考えても、打ち出し商品は違いますし、パーティやギフトというモチベーションによっても訴求方法が違います。
それを考え見て、時系列による打ち出しのメリハリを教えていかなくてはいけません。

・展示のテーマと演出方法
サービスを打ち出すコーナーをつくり、そこに上記MDカレンダーに合わせた展示を入れていきます。
展示形態は、テーブルディスプレイにするのか、入隅什器のコーナーをつくるのか、柱周りぐるりにするのかなどの、環境づくりが必要です。
次にそこにどんなテーマでどんなディスプレイをつくっていくのかを教えます。

・POPの種類とコンテンツのつくり方
POPには告知POPや演出POPなどの種類がありますので、どんな種類のPOPをどのようにデザインし、どのような器具でどこに配置するのか教える必要があります。

・販促ツールの企画と実施
POPの他に、パンフレットやチラシなどの補助ツールが必要な場合、それらも作らなくてはいけません。
特にメーカーの場合は、テレビや新聞、ネットなどと連携したツールが必要です。
これらのツールのつくり方を教えるとよいでしょう。

・体験プロモーション
来店したお客様にどのように体験させるかの企画が必要です。エステならお試しや肌の悩み相談など。カメラプリントだったら、短時間のスクラップブッキング教室を開くとかの施策になります。
これらのプロモーションの組み立て方を教えるとよいでしょう。

サービス店舗のVMDの教え方を言うと、ざっとこんなところです。
ちなみに、売場塾では、POP指導講座やディスプレイ指導講座などでこれらの要素を入れた授業を行っています。

VMDインストラクターの皆さん、これからのVMDは、モノを売っていないサービス店舗にも適応できるスタイルを築いてくださいね。
SCの半分を占めるようになってきたサービス店舗にもVMD広げていきましょう。

(vmd-i協会事務局)