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POPはディスプレイの一部と考える

家電量販店やドラッグストアなど商品がたくさんあるお店ではおびただしい数のPOPが売場を埋め尽くしています。
小売店制作のPOPはもとより、メーカーや卸会社のPOPの供給など、種類もたくさんあります。

POPで売場を賑わすのはいいかもしれませんが、これではお客様がモノを選ぶのに時間がかかってしまいます。
POPが他のPOPを隠したり、商品を隠したり、色とりどりのPOPが売場の迷彩色になっていて、どこに何があるのか、わかりにくくなっているからです。

原因は、売場をつくる際にPOPのスペースをあまり考えず、大量に商品を置き、空いたスペースにPOPを貼るからです。
POPは空間の埋め合わせになってしまっています。
そうならないためにはどうすべきか。

それには、POP設置を商品陳列やディスプレイと同等に考え、POPがセットインされた売場をあらかじめ想定すればよいです。
つまり、POPのスペースを確保しておくのです。

さらに、小売店側がメーカーや卸のPOP制作に対して、POPの設置スペース、サイズ、設置器具、色・素材などの一定のルールを課せばよいのです。

このように、POPによる売場づくりのルールを明確に守っている小売店の売場は、とても買いやすい売場になっています。
しっかりVMDを考えているお店は機種が豊富に展示されているケータイ電話売場でも、キャリア別、機種別、用途別にPOPが編集・制作され、見やすくわかりやすい売場になっています。

POPは快場をつくるための重要な要素と言っていいでしょう。

(vmd-i協会事務局)

寒色・暖色・中性色のディスプレイテクニック

寒色・暖色・中性色。
これらは、色物を扱っている店では常識の色です。
寒色とは、寒い色のことを言います。
青、白、水色、青緑、これら全部寒色です。
アナと雪の女王の色ですね。

暖色とは、暖かい色のことをいいます。
赤、オレンジ、黄色、ピンク、これら全部暖色です。
Jリーグのエスパルスカラーの色ですね。

中性色とは、寒くも温かくもない色。
緑、青紫、紫、赤紫、黄緑、これら全部中性色です。
中間色とは言わないので、注意してください。
中間色とは、茶色、グレーなど渋く濁った色をいいます。

あなたがアパレル店VMDなら色に敏感になりましょう。
店内ディスプレイで、季節に合わせた色を表現するように心がけます。なぜなら、VMDの世界では、「季節には季節の色を」が鉄則だからです。

春が近づいているのに、寒色だと寒いかなて気がしますね。
確かに今日は大寒だし、寒い日が本格的になりますが、それでも 季節は春に向かっているんです。
寒色は出していてもいいけれど、春らしい色をたくさん出しましょう。

都内の一部の百貨店はいつもよりも1か月品揃えを早くしていてそこに行くと春気分になりますよ。
やっぱり春の訪れ感じるなんて楽しいですよね。

もう一度いうと、 寒色・暖色・中性色って季節の色を指すのです。
春には春の色、つまり暖色をたくさん出してください。
出す場所は、フェースアウト、VP,PP、ホールデッドの一番上、T字売場のどん突きが定石。
ここならすごく目立ちます。
ブランドの中ではIPの色の配列が決まっているので。
お客様の目につく場所に「暖色が一番目立つように並べて」 ください

そして、GWが近くなったら中性色の黄緑、緑を出しましょう。
季節は新色なんです。
季節が高まるにつれて、トーンを彩度高くしてくださいね。
今はペールトーンでいいけれど、夏はビビッドトーンです。

ということで、明日はオレンジの暖色着ていきます。
明日も寒そうなので、気分はるんるんでいきます。 それではまた。

(vmd-i協会事務局)