スタイリングとは何か?
それはショップデザインにかかわりのある
- 大道具(床・壁・天井のこと)
- 中道具(什器・照明・サインのこと)
- 小道具(ディスプレイ用品・商品パッケージ・POPのこと)
のデザインテイストを決め、トーンアンドマナーを決めることなんです。
MUJIがなんでいつもシンプルでナチュラルな感じでいられるのか?
ユニクロがなんでいつもカラフルでプチセレブリティな感じがするのか?
それはショップスタイリングをきちんと
決めているからなんです。
売場塾の唱えるショップスタイリングは、下記の
3つの課目で構成されています。
それは
- スタイリング
- クリンリネス
- 快適性
です。
ひとつひとつ見ていきましょう。
スタイリングとは、整然さとブランドテイストを重んじます。
●整然さ
余分なものが見えていないか、モノが倒れていないか・傾いていないか・よれていないか
●ブランドテイスト
店内・売場内インテリア、インテリア小物等がブランドテイストに合っているか
特にブランドテイストに関してはペンひとつ見逃してはいけません。
高級ブティックで洋服を買い、アメックスで支払いを済ませるとき、サインを書くペンが100円ショップの安いペンだと興ざめしてしまいます。
だから、ブランドテイストは、電球ひとつ、ペンひとつ、トイレの案内看板ひとつ、こまめにチェックしておかないといけません。
ペンひとつでお客様をがっかりさせたくないですね。
次の課目、クリンリネスを見ていきましょう。
クリンリネスとは、下記の細則で成り立っています。
●整然さ
店内や売場に、ほこれ・汚れ・ゴミ等はないか
●新鮮さ
店内や売場に、色あせ・はがれ・老朽した部分等はないか
●身だしなみ
スタッフの身だしなみは適正か
(汚れ・シワ・服のコーディネート・髪・メイク etc)
私が店舗診断する中で、最初に出てくるのが、このクリンリネス。
VMD以前の問題なんですが、意外と守られていない店が多いです。
特に多いのが壁面のセロテープの残骸。
これ専門店や量販店に多いです。
これらはクリンリネスの不徳によるものです。
次は、快適性。
このショップスタイリングの課目はサービス業に多く用いています。
つまり、ホテル、ヘアサロン、カフェ・レストラン、ブライダル施設などサービス業に活用できるVMD課目なんです。
細則は下記の通り。
●明るさ
床・壁・天井の色など顧客心理的に店内は明るいか、照明は快適か
●プライバシー
待合・受付・カウンセリングスペースなどは、プライバシーは保持されているか
●広さ
待合・受付・カウンセリングスペースなどのスペースは、快適な広さに保持されているか
たとえば、エステサロンや皮膚科など、プライバシーを守るショップスタイルは当然のことです。
相手と目が合わないように、ソファのレイアウトを組み、個室はオープンでいてクローズな形が必要です。
ストレスの感じない空間の作り方が適正です。
明るさもそうで、過ごしやすくてストレスフリーな空間はアンバー色で、スポットライトを多用しています。
蛍光灯バリバリの自動車ショールームは今こそ、ショップスタイリングの見直しが必要なんです。
サービス業こそ、居心地のよさが必須なので、まさにVMDで快場にするのが必要な業種なんです。
ぜひ、このショップスタイリングというVMD課題をあなたのVMDに加えてみてください。
ブランド力向上すること、間違いなしです。
(vmd-i協会事務局)